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● ヒトゲノム研究に躍起


製薬・化学各社、新薬開発へ投資相次ぐ
製薬、化学各社が人の全遺伝情報(ヒトゲノム)研究に躍起だ。武田薬品工業が米大手から情報データベースを取得、宝酒造が世界でもトップクラスの高速ゲノム解析センター設立に乗り出すなど、糖尿病やがんといった難病の予防・治療薬に飛躍的な効果が見込める遺伝子機能解明に経営資源を集中し、まさに「ゲノム狂騒曲」の様相だ。

この情報は、2000.05.08、秋田魁(さきがけ)新報社、朝刊 (3) 面に掲載されいたものです。
ゲノム新薬は「患者一人一人のオーダーメードも可能」と言われる。本格的な市場投入は2010年以降になるが、20年には世界の医薬品売上高の50%に達するとの予測もある。研究成果は特許も絡むだけに、いち早く新薬を開発できれば圧倒的シェアを確保して業績向上に直結する。反面、他社に後れを取るとじり貧の憂き目に遭う恐れもある。

塩基配列の解読については、03年を目指す日米欧の国際計画をしり目に、米国のベンチャー、セレーラ・ジェノミクス社が99%を解読したと発表、先陣争いが激化している。

ただ、配列解明は「新しいアルファベットが発見されただけ。『シェークスピア文学』が書かれるのは今後のこと」(米国有力アナリスト)。どの遺伝子にどんな機能があるかを探る新薬開発競争はこれからが本番だ。

ゲノム、バイオ関連産業が情報技術(IT)の次に経済のけん引役になる、とみる政府も、2000年度に関連八省庁で三千七百億円を予算計上し、各種プロジェクトを立ち上げた。米国が空前の好況をおう歌しているのは、コンピューターソフトを握ったためで、ゲノムでは一人勝ちはさせないとの戦略だ。

ただ、開発スピードでは取り組みが早かった欧米に大きく水をあけられている。これを補うのがこの二年で十社と、設立ラッシュを迎えたベンチャー企業群。

資金を注ぎ込んだ上で専門研究者を招き、小回りがきく柔軟な体制を取っている。三菱化学など三社が作った「ジェンコム」、研究者が旗揚げし日立ソフトエンジニアリングが参加する「DNAチップ研究所」などが病因遺伝子の特定や機能の解明にしのぎを削っている。

● 製薬各社の主なゲノム開発

武田薬品工業 米ベンチャーから遺伝子データベースを取得
三菱化学 協和発酵など三社で新薬開発会社を設立
宝酒造 高速解析センターを設置
住友製薬 住友化学の研究員も参加した研究グループ設置
田辺製薬 厚生省所管の研究所に出資、研究員も派遣
三共 糖尿病で米ベンチャーと共同研究
藤沢薬品工業 米企業と脳こうそく疾患などを共同研究

西洋オトギリ草

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