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アロマスクール主催:斉藤氏

 アロマテラピーという言葉の発祥について、一般に日本では1928年説を採用している。しかし、1937年であるとする出版物の登場で混乱を招いているのが実状です。

1977年原版「アロマテラピー(芳香療法の理論と実際)」ロバート・ティスランド著/高山林太郎訳
p45:ガットフォセは1928年に最初の著書「芳香療法(アロマテラピー)」を出しました。
巻末参考文献:1928 Aromatherapie,Rene-Maurice Gattefosse

1988年原版「ホリスティック・アロマテラピー」ロバート・ティスランド著/高山林太郎訳
p59:1937年に「アロマテラピー」という用語をつくりだしたのは、フランスの化粧品化学者ルネ・モーリスガットフォセです。ガットフォセはこの言葉を同年に刊行した自分の著書の著名として採用したのです。
巻末参考文献:R.M.Gattefosse,Aromatherapie,Paris,1937

1993年原版「アロマテラピー実践辞典」モニカ・ヴェルナー著
p9:ガットフォセが1937年に出版した著書「アロマテラピー」のおかげで・・・

1996年原版「フランス・アロマテラピー大全」上巻、ロジェ・ジャロア編著/高山林太郎訳
p11:しかし、「アロマテラピー」という用語それ自体は1928年にR.M.ガットフォセによって造語された。

1996年原版「アロマセラピー百科事典」クリッシー・ワイルドウッド著
p5:「アロマセラピー」という言葉は、1937年にフランスの化学者ルネ・モーリスガットフォセが使ったのが始まりです。

 このように、日本語に翻訳された本においても、1928年なのか1937年なのか、混乱を招いております。しかし、いち早くガットフォセのエピソードを伝えたロバート・ティスランドは、ルネ・モーリス・ガットフォセの「アロマテラピー」のオリジナル版を20年間、暇を見ては探し求めていたらしい。

 しかし、C.W.Daniel社がフランスでガットフォセの息子を見つけ、この本を入手していたことを知るまでは、現存していることはないと疑っていたそうだ。やっと発見された一冊は、1937年にフランスで出版されたものでした。この復刻版がC.W.Daniel社によって英語に翻訳され、ローバート・ティスランドがこの本の編集と序文を添えて1993年に初版が出され、1995年に増刷されました。確かにこの本のp87には以下のように記されています。

The external application of small quantities of essences rapidly stop the spread of gangrenous sores. In my personal experience, after a laboratory explosion covered me with burning substances which I extinguished by rolling on a grassy lawn. Just one rinse with lavender essence stopped "the gasification of the tissue". This treatment was followed by profuse sweating healing began the next day.(July 1910)

 少量のエッセンスを皮膚に塗ることによって、急速に壊疽に進行している傷の広がりを止めます。私個人の経験を話せば、研究室が爆発した際に、私に燃えさかった物が覆い被さり、とっさに芝生にころげて火を消さなければならないほどでした。そこで、ラベンダーのエッセンスですすいでみたところ、組織のガス壊疽進展をたった1回で止めてしまったのです。この処置によって、次の日に大量の発汗を引き起こし、治癒し始めたのです。(1910年7月)

 恐らくは、ロバート・ティスランドは1988年の著作時点で訂正したものと思われます。それはこの本の序文が1992年の記述になっていました。おそらく1988年時点、C.W.Daniel社の発見を知り、1928年説を1937年に訂正したのではないかと伺わせます。そして、ティスランドは「この本は20世紀のアロマテラピーのミッシングリンクを埋め合わせるもので、1890年代から1990年代のリンクを示すことになる重要な本である。」と書いている。ロバート・ティスランドがいち早く自署で訂正したにも関わらず、その後の出版物がこのことに注意を払わずに引用してきた経緯があるからではないでしょうか? さて、手短に見てきましたが、これらのことを正確に述べると以下のようになるでしょう。

 「アロマテラピーという言葉は、1937年にフランスの香料化学者ルネ・モーリスガトフォセが「アロマテラピー」という著作で使ったのが最初で、この本に彼が1910年に実験室の火災によって重度の火傷を負った際に、ガス壊疽の危険をさける緊急処置として、ラベンダーを塗ることを試してみた経験が描かれている。彼はラベンダーの驚異的な治癒作用を知ることになる。しかし、このことはアロマテラピーとしての研究を促進するきっかけにはならなかった様子で、本格的に精油の治療効果に注目し始めたのは1920年代になってからのことである。それが、1937年の著作として研究成果が発表されたのである。」

 さて、今回は歴史の研究成果を発表させていただきました。1928年説は間違いというよりも、今後、このような新しい情報がまだまだ日本では不足しているのが実状だということを認識していただきたいのです。

(2002.07.11、斉藤氏より許可を得て掲載しました)

 上記情報に関連して、下記のような事実を記載した書物もありました。このことで、改めてアロマテラピーという言葉が創られた年代や人々がアロマテラピーに対していかに熱い探求と情熱を持っていたのかをかいま見ることができました。精油を利用する濃度や、最近ではティートゥリーの件(猫に対しての毒性の問題)にしてもそうでしたが、世界からのいろいろな情報発信に対して、日本はまだまだ遅れを取っていることを認識しなければなりません。

1992年 原版「The Aromatherapy Book: Applications & Inhalations」by Jeanne Rose、ジニー・ローズ 著 / バーグ文子 監訳/タルボット幸子 訳(1998年初版)

p324〜332、付記:アロマテラピー追想
ジニー・ローズ英訳の R.M.ガットフォセ氏著、1937年版「Aromatherapie」のまえがき
ガットフォセ氏を探して

1969年に、最終的に「Herbs & Things,Jeanne Rose's Herbal」と呼ばれることになった本を執筆中、アロマテラピーと呼ばれているものがたびたび出てくるのに気づきました。

このアロマテラピーについて、私の出版社はほとんど興味を示さず、〜

1972年に「Fragrant and Radiant Healing Symphony」という1937年に出版された本を見つけたのです。ロナルド・ハント氏によって書かれたこの本は、実際に私がはじめて目にしたアロマテラピーというものについて記されたものでした。

1972年だでに、アロマテラピーそのものとアロマテラピーという言葉の療法を創り出した人だと思っていました。

1975年 J.ヴァルネ博士によるフランスの本「Aromatherapie」(1964年刊)を手に入れ、その本の参考文献の中に1928年に出版されたというR.M.ガットフォセ氏著の「Aromatherapie」が載っていました。その本はもちろんフランス語で、読もうと奮闘しましたが、ルレ・モーリス・ガットフォセ氏ににいてはほとんど見つからず、〜

1975年9月21日、私のすべてのアロマテラピーに関するオリジナルメモや原稿や記録が入っているブリーフケースを紛失して、アロマテラピーに関するリサーチは脇にのけ、5年間完全に放っておきました。〜 こおしてガットフォセ氏を探すことは、一時的に終わりを迎えたわけです。

1977年にロバート・ティスランド氏の優れた著書「The Art of Aromatherapy」が出版されました。〜 彼は R.M.ガットフォセ氏の「Aromatherapie」についても触れています。これは本当にエキサイティングな発見で、私はすぐさま英国の友人に電話し、〜 ガットフォセ氏の本については、文献もそれについて述べられているのも、どこにも見つけることができませんでした。

1990年始めロバート(ティスランド氏)に偶然出会い、〜 1990年1月27日手紙でガット・フォセ氏の本について尋ねる。

ガットフォセ氏の「Aromatherapie」はゴーストブックなのでしょうか?参考文献としてあげられているのは、私も見たことがあります。そして、いいえ、その本を実際に見たことがある人は一人も知りません。〜 実際、その言葉(アロマテラピー)を初めて目にしたのは1937年に出版されたローランド・ハント氏の本の中でした。もしかして、ローランド・ハント氏がその名前を作り上げたのかもしれません。何かそのことについてお考えがありますか?

1990年2月9日、ロバートからの返事
ガットフォセ氏の本がゴーストブックかどうかはわかりませんが1937年に出版された彼の3つの連載記事なら持っています。興味深いことは、これらの記事の中で、彼はアロマテラピーについての自分の本のことに一切触れていないことです。ですから1937年以前にはその本が出版されていなかったのは確かなようですが、ヴァルネ博士
(みなみの香草屋注:このヴァルネ博士は、ガットフォセ氏なのではないか?)は1928年に本を出版します。何年も前にイギリスの図書館に国際図書貸し出しの申請を出したのですが、12ヶ月間その図書館はガットフォセ氏の本のコピーを手に入れることができませんでした。〜 その本のコピーをまだ一度もみたことはありませんが、しかし非常に少数だけ印刷され、実際にはもう残っていないという可能性も高いと思われます。

1982年12月に、私は真剣にその本の探索を始めました。私自身の本、「Cosmetic Aromatherapy」の参考文献として、その本をどうしても使いたかったのです。

1990年3月、驚くような、多すぎる恵みが私の手中に落ちてきたのです。R.M.ガットフォセ氏による「Aromatherapie」の3冊のコピーは3月に届けられました。〜 その本がそれぞれ異なった図書館から今まで1回も貸し出されたことがなかった、ということです。私が(アメリカ国内で)一番最初にR.M.ガットフォセ氏の「Aromatherapie」に目をつけた人間だったのです。

こうして私の探索は終わりを迎えたのでした!(1990年8月)

ゼラニウム

ゼラニウム エジプト Pelargonium asperum (Egypt)